医療用などの分析機器や電子顕微鏡、半導体製品にまつわる開発設計、機械部品の精密加工・組立を行っております。
工場は4サイトあり、従業員は約200人います。お取引先としては電子機器の大手企業さんのほか、大学などの研究機関となっています。

勤怠管理システムを入れてもらったり、IT関係全般やハードウェアについて、何かあったときに対応をしていただいたりしています。

一番初めは2013年、生産管理システム「Product Sight」の導入からお取引が始まりました。それまで工場ごとに別のシステムで運用していたので連携がしにくく、社長の方針でシステムを統一しようということになり、日立地区産業支援センターから何社かの生産管理システムをご紹介いただきました。そのなかでアサインさんのシステムは画面の表示方法や検索方法などがわかりやすくて使い勝手が良く、一番弊社に合っていたので選定に至りました。

このシステムがあることで、業務の改善を目指すことができています。システムに受注データを取り込んで部品の製造が始まると、それを誰が作ったのか、どの協力会社さんに行ったか、どんな納期で作られたか、誰がいつ検査したのか、どの箱に入りいつ出荷されたかなど様々な細かい情報を登録することができます。そしてそのデータを元に、今月は何千件の受注で売り上げがいくらで、納期に間に合っていないものはどれかなど全体像や問題点を浮き彫りにしてくれます。

そこで見えてきた課題や、日頃から取り組みたかった改善点に合わせてアサインさんがカスタマイズをしてくれるので、会社の成長には必要不可欠なシステムとなっています。

最初は工場間で受発注を連携する機能を追加しました。あとは各工場で業務の仕方が少しずつ違うのでそれに合った変更をしたり、検索の条件などを追加したりと、色々と調整をしてもらいました。

なかでも「在庫ロケーション」機能を追加したことは弊社にとって大きいですね。発端はある従業員の「担当者が休んでしまうと部品がどこにあるかわからない」という声でした。確かに何千という部品が担当者ごとの棚にあって、担当者がいないとお客様に納められない状況でした。それをシステム化してもらったので、今では部品に割り当てられた番号を入力すればどの棚のどの箱に入っているかが表示されて、在庫があれば早くて当日には納められるようになりました。それまでは度々、納品の際に現品相違が起きてしまっていたのですが、この機能を追加してから現在まではシステムのお陰でそういったこともありません。

作った部品を納品先まで追跡できる「トレース」機能ですね。例えばある部品をロットで100個作ったとします。そしてお客様の注文にその部品が含まれていた場合、その受注時の番号とその部品が紐づくので、万が一そのロットに問題が発生した場合、納品先がすぐにわかり対応することができます。同じ部品でも別のロットまで確認しなければいけないよう状況では、最悪の場合弊社が傾いてしまうような大問題になりかねません。この機能があることで弊社の業務はもちろん、私たちの大事なお客様のことも守ることができると感じています。

社長からは「極力システムを導入して作業を簡略化し、間違いを防ぐように」と、システム強化の方針に変わりなく、導入から7年が経つ今も「Product Sight」の機能拡張を続けています。

例えば今、導入に向けて進めているのが「標準時間」に関するもの。この「標準時間」はものづくりの現場ではとても大切で、それよりも長い時間をかけてものを作ると無駄が出てしまうという目安になります。そこに対してどのくらいプラス・マイナスがあるかをシステムで把握できれば、割に合わないものをピックアップして、それを別の設備を使えば時間内になるのかなどと検討することができますし、労力と成果のバランスを調整することもできます。

7年以上の付き合いで弊社の業務プロセスをだいぶ理解していただき、私たちの提案に対してより具体的に、より良い提案を持ってきてくれるのが大変助かります。私は口下手なんですが、それでも私が望んでいる内容をうまく解釈してくれるし、さらにそれを社内に伝えるためのわかりやすい説明資料なんかも作ってくれて、社内の納得も得やすいんです。それに、アサインさんはシステムやそのほかの相談ごとでも、私たちの規模に合った予算で提案をしてくれるのもありがたいですね。

あとはネットワーク障害やハードウェアのトラブルなどがあったとき、電話をすると早ければ当日、遅くても翌日には来てくださり、すぐに復旧していただけるのも強みじゃないかと思います。本当に名前の通り「クリニック」、ITの病院ですよね。「うちの会社風邪ひいちゃった」っていうとすぐに来て治してくれて、薬まで出してくれるような。とても安心してお付き合いができています。

アサインさんにはこれまで何度も難題を投げかけてきましたが、決して無理だと言わず、いつも解決に導いてくださりとても感謝をしています。今後も弊社の改善すべき点を一緒に話し合っていけたらと思います。